貯蓄型保険とは、保証と貯蓄を兼ね備えた保険です。
テレビCMで「掛け捨てではありません」と宣伝されていたあれです。
一定期間内に死亡した場合は、死亡保険金が支払われ、満期まで生存していた場合は満期保険金が支払われます。

個人年金保険、養老保険、終身保険、ドル建て終身保険など呼び名が変わりますが、みんな貯蓄型保険の仲間です。
私は、このタイプの保険に5年間加入しましたが、2022年1月に解約しました。
結果的に約10万円の損切です。
「もったいないですよ」保険会社の方に言われながら、それでも解約しました。
この記事では、私が契約した貯蓄型保険の内容、契約した理由と、解約した理由を記載しました。
約10万円損切りしているので、失敗談です。
この失敗談を読んで、私と同じ轍を踏まないようにしてほしいです。
- 貯蓄型保険をこれから契約しようと思っている方(一度立ち止まって考えていただきたいです)
- 契約した人(これからどうするのが良いか考える一助になればと思います。 )
どんな選択をするにしても、この記事が良い決断をするきっかけになれば、とても嬉しいです。

大体の失敗は、人が先にしているものです。
だから、この記事を読んでくさった方は、同じ失敗はしないはずです。
契約した貯蓄型保険の内容
毎月1万6千円を10年間積み立てて(積立金額192万円)、5年間据え置き、15年後に200万円が支払われるものです。
契約期間の15年の間に私が死亡したら、親に200万円が支払われます。
貯蓄型保険を契約した理由
私が契約した理由は以下の4点です。
- 当時は銀行の普通預金の利率が0.02%。
- この契約内容は、1年間の利率が約0.2%になるから悪くない。
- あまり金額は期待できないが、所得税や住民税の生命保険料控除の対象になる。
- 元本保証されると保険会社の人に言われ、それなら安心だと思った。
私が死亡したときの200万円の保障は、正直いらないと思っていましたが。
1年間の利率約0.2%に対しては、「優良な投資信託の長期保有で3から7%の利回りを期待できる。いらん!」と今の私なら思います。
しかし、当時の私は投資に関する知識は皆無で、「投資=博打」でした。
ただし、当時は、一般NISAが始まった年(2014年~)だったので、ビジネス誌にもお勧めの投資信託が掲載されていました。
しかし、私が見た雑誌で紹介されている投資信託の手数料は1%近くで、割高だと思われました。
初心者の私でも、「投資以前に積み立てたお金が手数料に吸い取られて終わりなのでは?」と思うくらいに。
その結果、運用利益が非課税のNISAは魅力的でしたが、投資自体は自分には無理だ、という結論に至りました。
投資に踏み込めない自分にとって、養老保険は預金より有利なものに見えました。

お金の知識がないと、間違った判断をしやすい。
それを実体験しました。
解約のきっかけ
解約のきっかけは、こちらのリベラルアーツ大学の両学長の動画です。
私は、知識を持たなかったために保険の営業に勧められて契約した動画の五島君そのものです。
この動画を踏まえて、次の理由で解約しました。
- 養老保険の年利は満期まで保有して年利約0.2%
- それに対して、S&P500や全世界株に連動する低コストの投資信託を購入して20年以上保有すると年利3から7%程度の利益が期待できる
- 貯蓄型保険は、途中解約すると、元本割れするため、預金の機能として微妙
- 死亡保険がいらない
- 年末調整や確定申告で所得税と住民税の控除が受けられるが、約2千円程度の還付額で微妙
- 貯蓄型保険で積み立てたお金は、預金保険制度の対象ではないため、万が一保険会社が破綻した場合、全額保証されない(元本保証ではない)
- 「保険会社が破綻したらどうしよう」というストレスを残りの契約期間(10年)抱えているのは損した気分
解約したときのデメリットは以下のとおりです。
途中解約すると貯蓄型保険で積み立てた金額の内、一部(私の場合約10万円)は戻らない

私のお金、どこに消えた?
貯蓄型保険を解約できない人の大部分の理由はこれではないでしょうか。
私も学長の動画を見てから1年くらい、うじうじと悩んでいました。
そのうじうじを断ち切ったきっかけは、こちらの両学長への返信ツイートです。
①リスク分散のため2つ目の証券口座を開く😊
— 小判は自由へのツール!にゃこばんブログ (@nyakoban11) January 3, 2022
②ブログとツイッターを継続😊
③ダメ保険を解約😭
④自分の市場価値を確認する😱
4つ目は結果を知ったら、冬眠しそうです
分からないより踏ん切りがついて良いのですが😶
「③ダメ保険を解約😭」と宣言してしまいました。

両学長やみなさんに宣言した以上やるしかない!
なので、皆さんもどうしても踏ん切りがつかなければ、ツイッターで「解約する」宣言をすると良いですね。
両学長いわく、契約した時点で損していて、ダメな投資信託の商品を保有している状態なので、まあ仕方ありません。
10万円では人生破滅しないし、損した金額が100万円でなくて良かった。
何より、保険会社が破綻したらどうしよう、という悩みが解消されたわけで、枕を高くして安眠できます。
前向きに考えることにします。

「自分は運が良い!」と思うと、脳みそは運が良いことを探し始めます
そして、この経験が、みなさんの選択のお役に立てれば、なおのこと解約して良かったと思います。
貯蓄型保険の解約で戻ってきたお金は、すぐに使うお金ではないので、優良な投資信託と考えられる「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を購入しました。
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」については、こちらの記事をご参照ください。
「ソルベンシー・マージン比率」 が高ければ、保険会社は破綻しないのではないか?
ソルベンシー・マージン比率は、保険会社が破綻しにくいかどうか判断する指標の1つではありますが、絶対破綻しないことを保証するものではありません。
ソルベンシー・マージン比率は、通常予測できないリスクが発生した場合、保険会社が対応できるか(支払能力があるかどうか)を判断する指標です。
数値が高いほど安全性が高く、200%以上が健全性の目安になります。
200%を下回ると、金融庁から早期是正(健全性を回復するための措置)が発動されます。
ただし、200%を上回っていても破綻する可能性があり、絶対ではありません。
ソルベンシー・マージン比率は、誰もが身につけておいた方が良い知識「ファイナンシャルプランナー(FP)3級」で学習する範囲ですので、良かったら次の記事もご参照ください。
他の指標として、格付会社による保険会社の格付けランキングがあるようです。
しかし、これも絶対破綻しないことを保証するものではありません。

民間企業である以上、大手であっても破綻するリスクはあります。
まとめ
この記事では、 私が契約した貯蓄型保険の内容、契約した理由と、解約した理由を記載しました。
この失敗談を読んでいただいた皆さんには、私と同じ轍を踏まないようにしてほしいです。

両学長も言っていますが、「貯蓄と保険、混ぜたら危険」です。
サラリーマンであれば財形貯蓄制度の利用したり、フリーランスであれば貯蓄用の銀行口座を別に開設したりすれば良いでしょう。
- 公的保険や貯金でカバーできない場合、保険料の安い掛け捨て保険で対応できないか検討してみましょう。
- 保険は、起きる確率は低いけれど、起こると生活が破綻するものに備えるものです。
- 起きる確率が小さいor高くても、損失が小さければ貯金で賄えます。
- 自分ではよく分からない場合は、まず両学長の本で保険の基本を押さえるのがお勧めです。
こちらが両学長の本になります。
もちろんそれでも、貯蓄型保険を契約したい!と思うならそれを否定しません。
価値観は人それぞれだからです。
どんな選択をするにしても、自分の頭で考えて納得したものにしましょう!
最後まで読んでくださり、有難うございました。
コメント
養老保険の解約ご苦労様でした!
損切りができたにゃこばんさんはもう保険で悩むことはないでしょうね。
私は一昨年学資保険を解約しました。
内容は養老保険と同じです。
100万円払って、120万円戻ってきますよと。
私も当時は投資をしていなかったので、銀行に預けるぐらいならと契約しました。もし私に何かあっても子どもに幾らかでも行けばという親心です。
ただお金についての知識が増えるとリターンとしても、子どもへの金額にしても大したことではないことに気づきました。
そして意を決して解約の話をしましたが、まだきちんと理解していたわけではなかったので、そのまま払い済み保険へと移行^^;
何故か納得していたところに、リベ大の払い込み保険の動画を見て、ようやくそれも解約することが決意できました。
ただ、にゃこばんさんと違うのは、年数が長かったため損切りではなく、少しだけプラスで返ってきたことです。人生の勉強という意味では損切りは大きな経験だと思っています。
これからもにゃこばんさんの失敗を私の失敗と思って経験させていただきますので、これからもたくさんの失敗をしてください。そしてその体験が記事になってくることを楽しみにしております♪^^;
今回もありがとうございました!
ありがとうございます!素敵なコメントを頂ける日が来るとは、とても嬉しいです。
「100万円が120万円になるなんてお得!」と契約当初は思いますが。
お金の知識がつくと、投資信託と比較して利率が微妙なことに後々気付くのですね。
自分が進歩したという証拠なので、きっと良いことです。
払い済み保険は、解約前にリベラルアーツ大学の両学長の動画を見なければ、私も移行していた可能性大です。
たかしさんは、少しだけでもプラスになったのは良かったかもしれませんね。
私の場合、プラスになるのに合計14年間以上の契約が必要で、今から9年後でした。
9年間、保険会社が破綻しないことを祈っているくらいなら、9年間優良な投資信託を保有し続けた方が良いと判断し、解約しました。
1年間積立投資をしていたので、その実体験が決断を後押ししてくれました。
ツイッターでも年初で宣言してしまったので、後には引けないし(笑)
ブログを楽しみにして頂けるとは、身に余る光栄です!
たかしさんのような方がいらっしゃるから、頑張れます。
これからもブログに来ていただいた方が、何か1つ得になることを持ち帰れるように、今の全力で書いていきます。
もし気が向きましたら、また遊びに来てくださいね。