億男(著者/川村元気)から学んだこと

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書評
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「宝くじ一億円とか当たらないかな?」

誰もが一度は夢想したことがあるのではないでしょうか。

その疑似体験を本書ではできます。

にゃこばん
にゃこばん

「一億円あったら何しようか?」と想像を膨らませるのは楽しいですね。

「お金があれば幸せになれる?」、「お金と幸せの関係を知りたい!」

その答えのヒントをくれるのが本書です。

この記事では、本書の序盤を読んで、これからお金と付き合う上で、頭に入れておいた方が良いと思ったことを3つ紹介します。

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あらすじ

一男の弟が3,000万円の借金を残して失踪してしまいました。

一男は借金を肩代わりし、昼は図書館司書、夜はパン工場で明け方3時まで働く生活を送っていました。合わせて月40万円の収入です。生活費以外の20万円を借金返済に充てていますが、完済は30年以上先となります。

一男には万佐子という妻とまどかという娘がいました。

しかし、借金返済のための生活の後から、衝突することが増え、一男が「まどかが習い事で続けているバレエを辞めさせる」ことを提案したことが決定打となり、別居することになりました。

そんな中、一男は、偶然通りかかった商店街の抽選で宝くじを当て、その宝くじでなんと3億円を当てます。

高額当選者のことをネットで調べてみると、「宝くじ当選者のその後の悲惨な人生」という記事を見つけ、不安になる一男。

手にした3億円を間違いなく使うため、大学の落語研究会の親友で、今は事業に成功して億万長者となった九十九(つくも)のところへ相談をしに行きます。

「お金の使い方を、その先にあるはずの、お金と幸せの答えを、僕に教えてほしい」

まずは、3億円全額を現金にして見れ触るように言う九十九。

しかし、その直後、3億円と共に、九十九は失踪してしまうのでした。

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3億円とは?

3億円といわれても、ピンと来ないのが正直なところです。

本書の中では、日本のサラリーマンが生涯に稼ぐお金が3億円とのことです。

朝から夜まで働いて、年間500万円の収入。その60年分が3億円。

そんな大金が一瞬で手に入ってしまったということですね。

にゃこばん
にゃこばん

3億円あれば、質素な生活であれば、働かなくても生きていけそうです。

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お金は自由を手に入れるツール

3億円が当選した帰り道、一男は、空腹を感じて牛丼屋に入ります。

いつもなら一番安い豚肉のどんぶりを頼んでいるところです。

しかし、今回は一番高い大盛りの牛肉のどんぶりを頼みました。

味噌汁、お新香、卵、サラダも付けました。

いつもの倍の値段でしたが、それでも1,000円は超えませんでした。

その後、牛乳が切れていたことを思い出し、向かいにあるスーパーに入ります。

いつもは一番安いものを買います。

しかし、今回は特売の時に買って美味しいと思った+80円の牛乳を買いました。

パン売り場で、いつもより+80円のマフィンを買います。

マーガリンではなくバター、椎茸は中国産ではなく国産、バナナは少し奮発して台湾バナナ。。

ここで一男は気付きます。

お金で幸せを買うことはできないかもしれない。しかし、少なくとも自由を手に入れることができる。

億男

好きなことをする自由。嫌いなことをしなくて済む自由。

一番安い牛乳ではなく一番おいしい牛乳を買い、一番安いパンではなく一番食べたいパンを買う自由を。

億男

お金が与える自由とは、牛乳やパン以上でも以下でもなかったことに気付き、一男は愕然とします。

しかし、 一男 だけではなく私たちにとっても、贅沢な暮らしを望まない限りは、満足する自由は、そんなものだと思います。

にゃこばん
にゃこばん

足るを知る人にとって、お金の与える自由は、意外と身近にあるものだといえます。

高級マンションに住んでも場違いで疲れそうだし、自分に合わない仕事をしなくていいだけで、幸せになる人が大部分だと思いました。

学ぶは真似る

親友九十九は、普段はろくに話せないくせに、高座に上がると別人のように明瞭に話せるようになります。

その理由は、落語の名人を真似ているからでした。

落語家達のテープを毎日のように聞いて、同じように考え、同じものを見ていたから。

そうするうちに、高座に上がるときだけは、落語研究会の中で最も笑いを取る「落語家」に九十九は、なったのでした。

卒業後、九十九は、「金持ち」と同じように考え、行動し、100億を超える莫大な資産を手に入れるようになりました。

そして、お金のことは、何もかも分かるようになりました。

「学ぶは真似る」として「落語家」になったと同じように、九十九は「金持ち」の行動を真似て「金持ち」になったのでした。

お金持ちの行動は、自分達とまるで違うから現実には真似できない、と思っていませんか?

確かに事業が大当たりするなど、ぶっ飛んだタイプのお金持ちもいますが、それは誰にでも真似できる方法ではありません。

にゃこばん
にゃこばん

凡人の自分でもお金持ちになりたい、少なくともお金に困らない人生にはしたい!

私たちが、再現性良く「純金融資産5千万円以上の小金持ち」になる方法を紹介してくれる、リベラルアーツ大学の両学長の動画を紹介します。

「学ぶは真似る」として、お金持ちの行動を真似れば、少なくとも今よりはお金持ちに近づけます。

お金は人生を豊かにするツール、という考え方を起点にお金にまつわる5つの力を分かりやすく楽しく解説しています。

「いやいや、自分は億を目指すぜ!」という方も、その過程に小金持ちを経由することになりますから、参考になると思いますよ。

お金のこと本当に好きなの?

「お金のことが好き?じゃあ、1万円札の大きさや重さを知っているかい?」

と一男に聞く九十九。

答えられない一男。

  • 一万円札 縦76ミリ 横160ミリ 重さ1グラム(1円玉と同じ)
  • 五千円札 縦76ミリ 横156ミリ
  • 千円札  縦76ミリ 横150ミリ
  • 五百円玉 7グラム
  • 百円玉  4.8グラム
  • 五十円玉 4グラム
  • 十円玉  4.5グラム
  • 五円玉  3.75 グラム

九十九 は淀みなく答えます。

そして、一男に指摘します。

「君はお金が好きじゃないんだ。自分の体重や家族の好きな食べ物、好きな女性の誕生日は気にしているのに、毎日触れているお金の大きさや重さを君は知ろうとしない。

億男

お金のことを何も知らないのに、金持ちになるなんて、一万円札になる人が許すはずがない。」

億男

これも、本質を突いていると思いました。

実際、お札や硬貨の大きさや重さを知ったところで、お金持ちになれるわけではありません。

しかし、家賃、保険、税金などお金に関する知識が皆無の状態では、お金に振り回されたり、知らなくて損したりすることは明らかですね。

もし、お金に困りたくないなら、まずはお金のことを知ることからがスタートです。

にゃこばん
にゃこばん

お金持ちの人はみんなお金に詳しい。だから、無駄遣いしなし、節税もできる。

では、私たちもお金に詳しくなりましょう。

まとめ

序盤からも、これからお金と付き合う上で、頭に入れておいた方が良いことが3つ学べました。

  1. お金で幸せを買うことはできないかもしれない。しかし、少なくとも自由を手に入れることができる。
  2. 「学ぶは真似る」として、お金持ちの行動を真似れば、少なくとも今よりはお金持ちに近づけます。
  3. お金に困りたくないなら、まずはお金のことを知ることからがスタートです。

この後、九十九は一男の三億円を持って失踪してしまいます。

残された一男は、 九十九と三億円の行方を追って、九十九のかつての事業仲間に会って、「お金と幸せの答え」に迫る旅に出ることになります。

この答えは、人それぞれで明確な正解はないと思います。

ただ、他人の価値ではなく、自分の価値で、お金とは何かという考えを持っていると、他人に振り回されず、生きやすくなるかもしれません。

「お金の正体」を知りたいと思った方は、本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。

にゃこばん
にゃこばん

お金が山のようにあったら、あなたは幸せになれると思いますか?

小説としても楽しめるので気軽に読んでみてくださいね。

映画化もされています。映画も面白かったので、映像の方が楽しめるという場合はお勧めです。小説と映画での違いを見つけながら見るのも楽しいですよ。

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