①「健康のために運動しなきゃ。」
②「しかも最近腹が出てきた。」
③「でもジムはお金がかかるし、走るのは疲れるから散歩がお手軽だな。」
④「でもだるいな。」→①に戻る
私を含めて、こんな無限ループにはまり前に進まない方へ、散歩に行きたくなるエピソードを紹介します。
ただ歩いているだけじゃ、歩く気が起きないと思いますが、何か起こるかもしれない、と楽しみがあると行きたくなりませんか。
散歩に行くと、いつもの日常風景に知らなかった世界があることを発見するきっかけになります。
特に、ぐうたらな方ほど、知らなかった世界を発見できる確率は高いです。
なぜなら、それほどまでに歩く習慣がないためです。
具体的なイメージがあると、「自分も行ってみるかな?」となると思うので、
この記事では、私が体験した具体的なエピソードを3つ紹介します。
![にゃこばん](https://nyakoban.com/wp-content/uploads/2021/08/biel-morro-bsSIk3LV_NE-unsplash-150x150.jpg)
息抜き回ですので、お気軽に読んで笑ってくださいね。
財布を全力疾走で届けた件
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太陽がじりじりする熱い7月のある日。
家から歩いて50分の図書館に行く途中のことです。
横断歩道で信号待ちをしていると、横断歩道の向こうに電動車イスに乗ったおじいさんがいました。
信号が変わったので、横断歩道を渡り、 電動車いすのおじいさんとすれ違いました。
チャリンチャリンチャリン!
乾いた高い音がして振り向くと、横断歩道の上に小銭入れとそこから飛び出した硬貨が散らばっていました。
しかし、信号はすでに赤。車も来ているし待つしかない。
青になった途端急いでかき集めて、おじいさんに追いつくために全力疾走しました。
しかし、信号待ち分のロスもあったしで、まるで追いつきません。
電動車イス早い!自転車を追いかけている感覚です。
「すみませーん!」大声で叫ぶも届かない。ただ体力を消耗しました。
ここで負けられない!さらに加速。筋肉が悲鳴を上げています。
無駄に垂れ下がっている脂肪がぷるぷる揺れます。
やった!距離が縮まった!「すみませーん!!」悲鳴に近い声を上げました。
電動車イスが止まりました。やっと。
すかさず 電動車イスの前に回り込みます。もう走れへん。息が苦しい。
「財布、落としましたよ。」なんとか声を絞り出しました。
そしてかき集めた硬貨を入れた小銭入れをおじいさんに差し出しました。
おじいさん「耳がつんぼでよく聞こえなかったんだよー!」
そう言っておじいさんは小銭入れを受け取ってくれました。
私は、相変わらず息が上がって「はーはー」としか答えられませんでした。まあ良かった良かった。
「ほい」とおじいさんが買い物かごから缶コーヒーを取り出して、私の前に差し出しました。
遠慮するべきかと思いましたが、暑かったし汗だくだったしで、有難く頂戴しました。
あれ以来、お会いしていませんが、まだ元気にしているといいな。
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次こうなったときに備えて、日々の散歩による筋トレは欠かせません
さつまいもおじいさん
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秋晴れの昼間、家から歩いて40分のスーパーに向かっていた途中、小道におじいさんが立っていました。
雰囲気としては、近所の農家のおじいさんみたいです。周り畑だし。
「こんにちはー」
と声をかけました。
「おねえちゃん買い物かい?」
と聞かれました。この年でもおねえちゃんと呼んでいただけるとは有り難し。
適当な世間話をして、「気をつけてな」と声をかけられて、そのときは別れました。
スーパーで用事を済ませて、家に帰る途中、また同じ小道で、おじいさんと出会いました。
二度目となると少し親近感も沸くものです。
自然ににこっと笑って、
「こんにちは!」
とおじいさんに声を掛けました。
すると、おじいさん
「さつまいも持っていくけ?」
「え?」と思わず私。
「待ってろ。ばあさんに言って袋持ってくるから」
そう言って小道からすぐの家の庭に入っていきました。
とりあえず、おじいさんに付いていきます。
庭に入ると、家の縁側の付近に収穫されたさつまいもがたくさん入った紙袋が数袋置かれていました。
思わずさつまいもに目を奪われてしまいます。これだと欲しい!と主張しているみたいで恥ずかしいのですが。
「俺、畑持っているんだ~。何個持っていく?」
ビニール袋を持ってきたおじいさんが私に聞いてきます。
答えを待たずにおじいさんは、さつまいもをぽいぽいビニール袋に放り込んでいきます。
私は、はっとして「いやいやそんなに貰っちゃ悪いですって」と慌てて言いました。
もうすでにビニール袋がはち切れそう。
「ほい」
おじいさんが私に、さつまいもでぱんぱんのビニール袋を渡してくれました。
ずっしり!腕にさつまいもの重みが。遠慮すべきか一瞬迷いましたが、
「こんなに立派なさつまいも、ありがとうございます!」
嬉しさいっぱいで言いました。
「気を付けてな」
おじいさんに声をかけられ、家路につきました。
さつまいもはふかして食べました。甘くておいしい!
またお会いできるといいな~、おいしかったですとお礼を伝えたいな、と思いながら今日も家の前を通ります。
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私もおばあちゃんになったら、さつまいもをあげられたら楽しいな。
化け猫と黒猫
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家から10分のところにお寺があります。
住職もいない小さなお寺です。室町時代に建立された由緒正しき古刹とのことです。
立派な銀杏の木があり、眺めていました。
「にゃー」と鳴き声がして、振り返ると管理人さんの家の前の犬小屋みたいなところから、白い犬、かと思ったら猫が出てきました。
いや本当に大きいけど、顔は猫だ。化け猫か?
あまり人懐こいわけではないらしく、私の前を適度に距離をとって素通りしていきました。
手を猫の方に向けてみましたが、本気でガン無視です。
一瞥もくれません。
のっしのっしと歩いていって、池の水をちょこっと飲むと、管理人さんの家の中に入っていきました。
それ以降、見たことがないのですが、本当に化け猫だったのでしょうか。
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体だけではなく態度も大きい猫神様でした。いや、これはこれで猫らしいです。
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次の日、もう1回行くと、今度は黒猫がいました。
この子はものすごく人懐っこい。
手を差し出すと「にゃーにゃー」と鳴きながら近づいてすりすり。
顎をなでてやると。ゴロゴロ鳴いて、ゴローンとお腹を出してきました。
なんて無防備な。
その辺のねこじゃらしをとって黒猫の前で振ると、シュッシュッと前足で捕まえに来ました。
20分くらい良く飽きずに遊んでくれました。
名残惜しいですが離れようとすると「にゃー」と言ってついて、足にすりすり。
耐えきれず、なでなで。
何度もその繰り返しで、その日は結局さらに1時間くらい遊んでしまいました。
最後は、お寺の境界までついてきたのでした。
猫好きの私には溜まりません。
この黒猫には、今でもちょこちょこ会うことがあり、遊んでもらっています。
黒猫は幸福を呼ぶと聞いた気がしますが、遊んでいるだけで癒されます。
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お高く止まっている猫も自由で良いですが、触らせてくれる猫の方がかわいいです。
まとめ
ということで言いたかったことは、家にずっとひきこもっていたり、車で移動したりしていると見逃している面白い世界があるかもしれない、ということです。
最後の猫ちゃんは家から歩いて10分の場所ですから、本当に身近で面白いことが起こるものですね。
この他にも、近くのおそば屋さんや病院の場所を聞かれたり、人のお役に立てたりするので嬉しいです。
足の筋肉をつけるためにも、歩いてみましょ。 老後に残せるのは、友達と、お金と筋肉です!
一度行動に移して習慣化してしまえば、歯磨きと同じで、苦にならなくなりますよ。
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