「投資をしてみよう!」と勇気ある決断をした後、必ずぶち当たる問題。
楽天証券とSBI証券、どちらを開設すればよい?
投資初心者が最初に始めるのはつみたてNISAによるインデックス投資だと思います。
その投資をやるにあたって、どちらが良いかという視点で2つの証券口座を比較します。

私は両方使っているので、実感を持ったお話ができます!
銀行との連携による金利アップ
どちらの証券口座も提携する銀行と連携させることで、預金金利をアップさせることができます。
楽天証券の場合
楽天証券口座と楽天銀行口座を連携させるマネーブリッジというサービスがあります。
マネーブリッジを利用すると、下図に示すように、300万円以下までは税引き前で年0.1%、300万円超では税引き前で年0.04%の金利を受け取れます。

- 預金300万円まで:年0.1%→3,000円
- 残りの預金200万円:年0.04%→800円
- 税引き前で合計3,800円の利息が貰える!

以前は300万円の縛りはなかったので、最近やや改悪傾向ではあります
SBI証券の場合
SBI証券の場合、 住信SBIネット銀行と提携します。
こらはSBIハイブリッド預金と呼ばれ、税引き前で年0.01%の金利が受け取れます。
- 預金500万円:年0.01%→500円
- 税引き前で合計500円の利息が貰える!

大手銀行が年0.001%なので、それよりは良いです
楽天証券とSBI証券の比較
楽天証券の提携銀行の方がSBI証券より金利が高いので、楽天証券の方がお得です。

未来永劫金利の優遇が続くわけではないことは注意です
操作画面の分かりやすさ
ネット証券なので、画面上で投資するファンドを選んて積立設定をしたり、資産残高を確認したりします。
このときの操作性が分かりづらいと、そもそも投資を始める前に挫折する原因になります。
なので、操作性はとても重要です。
楽天証券の場合
私の使っている実感として、ログインした後すぐに資産残高が分かり、どこに何があるのか直感的に分かりやすい画面構成になっています。
SBI証券の場合
SBI証券も分かりやすい画面構成ではあります。
しかし、資産残高を確認するには、ログイン後もうワンクリック必要だったり、楽天証券と比較するとやや使いにくさはあります。
楽天証券とSBI証券の比較
両者とも操作性は良いです。
私の個人的な主観としては、楽天証券の方がSBI証券より良いです。

分からないことは証券会社のヘルプやGoogleの検索結果で解決できました!
なので、そこまで問題にはならないレベルです!
投資信託_積立ポイント還元
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」や「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のような信託報酬の低い投資信託を毎月積立で購入するとします。
積立ポイント還元は、その毎月積立する金額に応じてポイント(1ポイント1円相当)が貰えるサービスです。
楽天証券の場合
楽天カードのクレジット決済で毎月5万円まで、さらに楽天キャッシュ決済で毎月5万円まで、合計10万円まで下図に示すようにポイントが還元されます。
貰えるポイントの種類は楽天ポイントで、クレジットカード支払いのキャッシュバックに使えたりします。

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」や「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のような信託報酬の低い投資信託を毎月積立で購入する場合、上の図の代行手数料率は0.4%未満になります。
その場合、楽天カードの券種により還元率が変わります。
- 通常の楽天カードの場合:0.5%
- 楽天ゴールドカードの場合:0.75%
- 楽天プレミアムカードの場合:1%(代行手数料が0.4%未満でも)

楽天のヘビーユーザーでなければ、年会費無料の通常の楽天カードを使用します
さらにこれとは別に、楽天カードから楽天キャッシュにお金をチャージ、その楽天キャッシュを使って、毎月投資信託を購入していくことで、毎月5万円まで0.5%のポイント還元があります。
つまり、通常の楽天カードの場合、毎月5万円の場合は250円相当、毎月10万円の場合500円相当のポイントが貰えます。
SBI証券の場合
三井住友カード(NL)のクレジット決済で毎月5万円まで、下図に示すようにポイントが還元されます。
貰えるポイントはVポイントで、クレジットカード支払いのキャッシュバックに使えたりします。

三井住友カード(NL)の券種により還元率が変わります。
通常の三井住友カード(NL)の場合:0.5%
三井住友カードゴールド(NL)の場合:1%
三井住友カードプラチナプリファード(NL)の場合:2%
つまり、通常の三井住友カード(NL)の場合、毎月5万円の場合は250円相当のポイントが貰えます。

年間100万円の買い物をする場合は、三井住友カードゴールド(NL)の年会費を無料にして、1%の還元を受けるのはありですね
(クレカを使った積立は100万円にカウントされないので注意!)
楽天証券とSBI証券の比較
年会費無料の通常カードの決済の場合、両者とも5万円まで0.5%のポイント還元があります。
さらに楽天証券の場合、5万円まで楽天キャッシュによる決済で0.5%のポイント還元があります。
SBI証券の場合、年間100万円の買い物をする場合は、三井住友カードゴールド(NL)の年会費を無料にして、毎月の投資信託の購入で1%のポイント還元を受けることができます。
なので、優劣としては以下のようになります。
楽天カード決済+キャッシュ決済
三井住友カードゴールド(NL)の年会費を無料にして、毎月の投資信託の購入で1%のポイント還元を受ける
どちらのカード決済でも毎月の投資信託の購入で0.5%のポイント還元

ポイントは魅力ですが、企業の都合により良くなったり悪くなったりするもの
将来も保証されるものではないです
投資信託_保有ポイント還元
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」や「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のような信託報酬の低い投資信託を保有するとします。
保有ポイント還元は、その保有する金額に応じてポイント(1ポイント1円相当)が貰えるサービスです。
楽天証券の場合
毎月末時点の投資信託の保有残高が、はじめて基準残高に到達した場合に下の表に示すポイントが貰えます。


毎月貰えるわけじゃないし、ポイント数としても少ない
そこまで美味しくはないですね。。
SBI証券の場合
SBI証券の場合、保有している投資信託の金額に応じて毎月ポイントが貰えます。
貰えるポイントは、Vポイント、Tポイント、Pontaポイント、dポイント、JALのマイルから1つ選択できます。
貰えるポイント数は保有している投資信託の種類で異なり、SBI証券 で確認できます。
メインポイントに「JALのマイル」を選択した場合は、以下記載の0.5倍の付与率となります。
例えば、この記事で紹介した投資信託のポイント付与率は以下のとおりです。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):0.0326%
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):0.0415%
それぞれの投資信託を100万円保有してたとすると、1年間で以下のポイントを貰えることになります。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):326ポイント
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):415ポイント

この時点では大したポイントではないですが、さらに金額が大きくなればもっと貰える
しかも1回きりではなく、毎月ポイントが貰えるのは嬉しい!
楽天証券とSBI証券の比較
楽天証券はないも同然に対して、SBI証券は投資信託の種類と保有金額に応じて毎月ポイントを貰えます。
そのため、SBI証券の圧倒的な勝利です!

これも企業の都合により良くなったり悪くなったりするもの
将来も保証されるものではないです
まとめ
これまでの比較をまとめると、下の表のようになります。

どちらの証券口座も優秀で、どちらを使っても間違いではないと考えます。
金利、ポイント還元はこれから優劣が逆転する可能性もあり枝葉の部分と考えます。
使いやすさは、私としては楽天証券の方が良いと思いますが、SBI証券も分かりにくいということはないです。
1番大事なのは、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」や「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のような優秀な投資信託を購入して長く投資を続けることです。
どうしても決められない場合は、以下のようにしてみると良いと思います。
- 楽天市場や楽天モバイルなど、楽天のサービスを使う場合は楽天証券(ポイントをたくさん貰えるから)
- そうでもない場合はSBI証券
証券口座は1つだけしかダメというわけではありません。
そのため、もし別の証券口座は良いとなったら、その時2つ目を開設すれば良いだけです。

リカバリーがきくので、まずは楽天証券かSBI証券で「現代の富の倉庫」証券口座を開きましょう!
最後まで読んでくださり、有難うございました!
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