当たり前のことですが、人はいつか必ず亡くなります。
それが家族や友人の場合、深い悲しみを伴います。
さらにお葬式で、「ぼったくり」にあった場合、最悪です。
私は、2年前にリベラルアーツ大学の両学長の動画で「小さなお葬式」を知りました。
葬儀・葬式・家族葬なら【小さなお葬式】公式サイト|生前準備から葬儀後まで全てサポート (osohshiki.jp)
この動画を視聴後、資料請求と早割の適用を申請しました。
資料は、株式会社ユニクエストの名前で葬式関係とは分からない形で送られてくるので、家族と同居している方も安心です。
早割の申請をしたところで、「小さなお葬式」を利用しないといけないというわけではありません。
営業電話もありませんでしたし、もちろん費用も発生しませんでした。
私事ですが、先日、父が亡くなりました。
死亡したら、すぐに病院から移送しなければならないため、「小さなお葬式」を利用することにしました。
「実際、使ってみた感じどうだったのか」、「死亡してからお葬式までの流れは?」
心の準備のため、そしてお葬式でぼったくりにあう人を1人でも減らすため、この記事を書きました。
病院での死亡から移送
有益な情報ではありませんが、父のことを少し書きます。
父は、数年前から肺疾患を患っており、悪いことに治療方法が確立されていない病でした。
最初は息切れ程度でしたが、次第に階段を上るのがきつくなり、最終的にはベッドとトイレの往復だけの生活になりました。
そのころには医師からも「肺の状態が非常に悪く、いつ容態が急変し亡くなるか分からない」と言われていた状態でした。
数か月自宅で療養していましたが、容態が急変。
救急車を呼び、病院へ搬送。そのまま亡くなりました。

救急搬送される直前、「お父さん大好き」「また家に戻ってきてね」「帰ったら美味しいごはんを食べよう」と、声を掛けたり、ハグしたりできたから、そこは良かったかもしれません。
亡くなった後、遺体を引き取らなければいけないということで、家族と話し合い「小さなお葬式」を利用することにしました。
「小さなお葬式」(0120-102-537 24時間365日対応)に連絡すると、提携先の葬儀社が1時間程度で病院に到着するとのことでした。
- 遺体を自宅に運ぶか、安置施設に運ぶか
- お葬式のプランについて(仮なので後から変更可能)
- お客様番号(事前に資料請求や早割の適用を申請して交付されている場合のみ)
受注後の対応から葬儀の施行は全て、小さなお葬式が提携している地域の葬儀社が行います。
葬儀の打ち合わせについては、次の日に連絡を入れるとのこと。
1時間後、黒い車(霊柩車ではない)で葬儀社の男性が病院に来訪、遺体を病院から引き取りました。
お葬式の打ち合わせ
翌日、葬儀社から電話があり、今他の打ち合わせが立て込んでいるため、お葬式の打ち合わせは明日の午後にしてほしいとの連絡があり、了承しました。
このときの担当者が打ち合わせ、お葬式の司会、料金の支払いなど葬式全般の中心になって受け持ちます。
約束の日時から1時間程度遅れて、葬儀社の担当者が自宅に来訪しました。

これ以降の打ち合わせも遅れる傾向があり、時間にルーズな印象は持ちました
忙しかったのだとは思いますが
この打ち合わせで、詳細な葬式の打ち合わせをします。
住民票のある公営斎場の空き状況から、最速でできる2日後に葬式をすることになりました。
死亡届の手続きは、葬儀社の担当者が代行しました。
打ち合わせの後、親戚に葬式の連絡をしました。
ここで、後述するオプションの生花、弁当、返礼品の数を確定させ、翌日葬儀社の担当者に電話連絡しました。
葬式費用総額
先に結論をいうと、今回の葬式費用の総額は約70万円です(以下1000円以下切り捨て)。
内訳は、基本プラン約30万円+オプション約40万円です。
こちらについては、後述します。
香典が約20万円なので、実質負担は約50万円(を切るくらい)となりました。

なお、小さなお葬式の金額は時期によって、変動するので、ご了承ください
葬式から3日後、自宅に来訪した葬儀社の担当者に支払いました。
ご参考までに、下記リンクのりそなグループによると、葬儀費用の平均相場は約208万円とのことです。
葬儀費用の平均相場はどれくらい?知っておきたいポイントあわせて解説|りそなグループ (resonabank.co.jp)
基本プラン
基本プランは下図のとおりになっており、下図左上の「小さな一日葬」を選択しました。
今回、早割が適用されたため、税込み306,900円となりました。
なお、遺体の病院からの移送(50kmまで)や死亡届の提出代行は、この料金に含まれています。

- 親戚を集め、通夜を行い、お坊さんに読経をしてもらう場合、「小さな家族葬」
- 親戚を数名集めるが、通夜を行わず、お坊さんに読経をしてもらう場合、「小さな一日葬」
- お坊さんに読経をしてもらう必要がない場合、「小さな火葬式」
この基本料金とは別に、火葬料金がかかります。
基本的には亡くなった人の住民票のある市区町村で行うのが一般的で、金額も最安になると思います。
この料金は役所に問い合わせれば、分かります。
今回は葬儀社の担当者が調べて、その料金をお葬式当日支払いました。

よりお金のかかる基本プランを勧められることはなく、そこは好印象でした
オプション
基本料金と火葬料金で、お葬式は可能です。
ここからは、家族の気持ちや地域の風習などによって、追加していくものだと思います。
前述しましたが、今回のオプション代金の合計は約40万円でした。
なお、基本プランで祭壇に飾った花、オプションで追加した生花、炉前花は、お葬式終了後花束になり、参列者に渡したり、自宅に持ち帰ったりしました。

オプションについても無理強いされることはありませんでした
遺体処理・着付け・納棺
映画「おくりびと」がイメージしやすいかもしれません。
暑い時期であったため、お葬式までの腐敗防止のため、実施してもらいました。
ドライアイス3日分が無料基本料金に入っていますが、それだけでは不安とのことでした。
納棺のみであれば、基本プランに含まれています。
寒い時期であれば、いらないのかもしれません。
ただし、仏衣一式を着衣するときには、注文する必要があります。
金額は66,000円
納棺の儀式|葬儀・葬式なら【小さなお葬式】公式サイト (osohshiki.jp)
ここだけは、葬儀社の担当者から強くお勧めされました。
棺を運ぶスタッフ
安置していた棺を葬儀場まで運ぶ黒い車(霊柩車ではない)に載せます。
棺を運ぶには最低3人必要。
男性の親戚で頼める人がいればよいですが、そういう人がいない場合、必要です。
女性でも大丈夫ですが、重いのと、地域によっては許されないこともあるようです。
今回は葬儀社の担当者と私と、別料金の棺を運ぶスタッフの3人で葬式当日運びました。
このときも40分程度遅刻して来訪した点は残念でした。
金額は、1,1000円×1人
お坊さん手配
家族でお寺と付き合いがあるわけではないけど、読経、戒名が必要な場合はオプションで付けます。
特にこの宗派が良い、ということがなければその地域で多い宗派のお坊さんが手配されます。
「小さな一日葬」のお坊さん手配は、90,000円です。
今回、早割が適用されて、85,000円となりました。
告別式読経、式中初七日読経、炉前読経、戒名授与が含まれています。
告別式読経、式中初七日読経は告別式の中で連続して読経します。
炉前読経は火葬前の読経です。
戒名は○○信士、○○信女などの、仏教での亡くなった後の名前です。
葬式の寺院手配[お布施は全国定額]|葬儀・葬式なら小さなお葬式 (osohshiki.jp)
このお金は、葬儀社の担当者からお金を入れる袋を渡され、お葬式の当日、お坊さんに渡します。
お葬式の2日前にお坊さんから電話があり、戒名を考えるために、父のエピソードを聞かれました。
生花
斎場の祭壇の両側に飾る花のことです。
喪主以外は、生花を上げる人の名前が入ります。
生花を上げる人がその費用を支払います。
親戚で上げる人が出てくると、喪主も上げざるを得ないです。
さらに、親戚で2基(1対)上げる人がいると、喪主も2基(1対)上げることになります。
選んだ生花の金額は、税込み18,000円×(喪主の上げる基数)
果物
斎場の祭壇に飾る果物のことです。
お坊さんが持ち帰らない場合、参列者に配ったり、自宅に持ち帰ったりします。
必要ないなら、いらないと思います。
選んだ果物の金額は8,000円
炉前花
火葬する炉の前に飾る花です。市区町村によっては必要ないところもあります。
また、近所の花屋さんで購入して持ち込んでも良いとのことです。
今回は、花屋さんまで出かける気力がなかったので発注しました。
金額は5,000円
弁当代
火葬している間(約1時間30分)、参列者とお弁当を食べました。
斎場の近くにファミリーレストランがあれば、それを利用しても良いと思います。
今回はなかったので、発注しました。
選んだ弁当の金額は3,600円×(参列者数+お坊さん1人)

お弁当は、他にも種類がありました。正直、弁当の中身は3,600円より安く感じました。
湯茶・配膳・清掃員
弁当やお茶を配膳したり、食後の弁当を片付けるスタッフです。
冷たい飲み物がなかったので、自販機で購入。スタッフに渡せば、並べてくれます。
金額は16,000円
ファミリーレストランを利用する場合は、不要です。

テキパキとよく動いてくれました
返礼品
香典の数だけ返礼品を参列者に返します。
選んだ返礼品は、3,600円×香典の数
返礼品につきましては、こちらの「みんなが選んだ終活」の記事が参考になります。
「相場は?」、「渡すタイミングは?」、「お礼状はどうする?」、といったみんなが悩む疑問が解決します。

こちらのサイトでは、「人生の最期」に関する記事が充実しています。
終活、お葬式、お墓、遺品整理、相続などのカテゴリー別に、分かれていますので、興味のあるところから見てみるとよいですよ
まとめ
総評としては、「小さなお葬式」を利用して良かったと思います。
- 金額が明瞭
- 対応が丁寧、オプションをゴリ押ししない
- 葬式の基本マナーについて教えてくれる
- 約束の時間に遅れる等時間にルーズ
- 基本プランでは足りないと思ったものをオプションで追加する場合、予想外に出費が嵩む
お葬式では、亡くなった人の家族が、かけられるお金の範囲で、納得のいくものにするのが大事だと思います。
できれば、亡くなる前にこうしてほしい、というのがあれば、残された家族は有難いと思います。
ただ、余程仲が良い家族でも、それは難しいと思います。
私の場合も、病状が進行していく父に対して、そのような話をするのは憚られました。
なので、少なくともぼったくりに遭わないように、自分の範囲で準備できることから始めておくと良いと思います。
少なくとも、自分が死んだときに残された人に負担をかけないようにするくらいはできるかもしれません。
そして、一番伝えたいこと
一緒にごはんを食べたり、会話をしたり、手を握ったり、そもそも会うことができるのは、お互いが生きているうちだけです。
頭では分かってはいましたが、父を亡くしてそれを髄まで実感しています。
なので、コロナウイルスの蔓延で難しいかもしれませんが、zoomなどリモートでも良いので、大事な人にはきっかけをつくって会っておくことは大切なことだと思います。
あのときこうしておけば良かったは、亡くなった後には取返しがつきません。
なので、大切な人とは、できるだけたくさんの楽しい思い出をつくっていきたいと思います。

自分に残されたものを大事に、お互い後悔のない人生にしていきましょう
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